デンゼルワシントンの後ろ姿にほくそ笑む。
ロバート・マッコールというのが役名。前にも書いたけど、ボーンコレクター以来ずっとファンの私。頭の良い出来のいい坊ちゃんの役が多かった若い頃に比べ、ボーンコレクター以後は少しヘソの曲がったある意味堅物の役が多い彼。このシリーズはその集大成と言っていいくらいのシリーズだと、ファンとしては大声でお勧めしたい。
疲れた大人にしみる人の温かさ。
シリーズ２作で心身ともに疲れ果てたマッコールはイタリアの田舎の港町に。そこは普通の日常と、住人同士の強い結束と信頼があふれた街。美しい風景だけど決して特別じゃない普通の田舎町。でもそんな静かな田舎町にも力を振るい、我が物でまちを支配しようとする輩は存在する。安住の地を見つけたロバート・マッコールはイコライザーとしての特別なアイテム・時計を外して暮らしていたが、自分の人生を振り返り、正しいことをするために巨悪に立ち向かうが事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へ！彼はまちを、イタリアを救えるのか。そして安息は訪れるのか。こんな感じのお話です。全編に映し出される漁村の美しい風景とその営みは、大きなスクリーンで観る価値あり！でございます。
最後に、続けようと思えばまだまだ続けられる内容の映画ですが、ここで止める潔さにファンとしては拍手を送りたい。最後のシーンのマッコールちょっとした笑顔とスイングする後ろ姿を見たとき、残念だけどここで終わるべき映画だとご納得でした。中々スクリーンで観る価値のある映画が少ない昨今、芸術の秋に是非ご覧あれ。
