何から始める、まどかさん。

とりあえず、次の10年を前向きに始める事にした私の徒然。

受け継いじゃった事

受け継ぐなんて大袈裟な事じゃないけど

数年前に両親が相次いでが亡くなつた。

コロナがまだどんな対処になるかよくわからなかった頃の話だ。

数年自宅で介護したものの、二人同時の半寝たきりに対応できなくなり

近所の有料高齢者施設に移ってもらった。

でもそこでの暮らしは長くは続かず、両親は同じ年の2月と4月に

相次いで亡くなった。

 

母の口癖は、パパだけ残していくなんてできないから。

私はパパより1時間でも長生きして見送ってから行くから安心して。

 

その通り母はちゃんとパパのお葬式に出てから、ホスピスで静かに逝った。

私は究極のマザコンで、母が生きてさえいればなんでも出来るし

寝なくてもしんどくても続けられた。

 

うちの母は面白い人で、65歳の時に突然

私今日から主婦辞めます!パパもリタイヤしたんだからいいよね。

と言って原則家事から手を引いた。

基本何でも出来る人で、近所付き合い・料理・裁縫はお手のもの。

花を育てたり、ちりめん細工をしたりととっても器用だった。

私は彼女に憧れたけどあんなふうにはなれなかった。

しか〜し、そんな私でもすご〜く上手に出来ることがある。

母から受け継いだいくつかのこと。

おからや切り干し大根の含め煮、昆布巻きや結び昆布の煮物。

あと家族からはやらなくていい!と言われるがもやしの根っことり

根切りもやしだって広げてみると結構根っこが残っているのよね。

3袋も根っこ取りしようものなら1時間くらいかかるけど。

根っこがない方がモソモソしなくてとても美味しくなる。

(皆さんもぜひやってみて)

本当は受け継いだなんて大袈裟なことじゃないけど。

本当はもっと役立つ事を受け継げば良かったけど。

私が受け継いで続けているものはもやしの根っことり

お惣菜を作る時、根っこのないもやしでナムルを作る時、

もやしあんかえラーメンとか作る時、根っこのないもやしで作ると

抜群にうまい!

家事から手を引いた母も、このもやしの根っことりは80歳近くまでやってくれていた。

私にとってその時間は、まったりとした親子の思い出の時間になっている。

このもやしの根っことり習慣は、このまま手先が効かなくなるまで続けようと思っている。

 

ちょっとした思い出話でした。