なんだか風邪が抜けません！
2日ほど寝込んだ後ぼちぼち回復する予定でしたが、意外と長引くこの風邪。なんだか鼻の周りがボヨ〜んと暑いし、咳もまだある。ありがたいことに痰の絡みはなくなり、夜中に起きなくて済むようになった。でも喉のイガイガがまだあってちっとも味がわからない！全くもって困った風邪です。
さてさて台中の続きをひとつ
少しだけ台湾に慣れてきて、あまりスケジュールにこだわってガツガツ観光せんでもいいかも…と考えられるようになってきたので、台中では少しゆっくりすることにしました。彩虹眷村観光もそのひとつです。ここはよくテレビでも紹介されていた「再開発の手が伸びてきた頃90歳のお爺さんが村をカラフルにペイントすることで、村が存続出来た」と言われていたところです。私もよくテレビで見ました。どんなところかワクワクバスに揺られて見学に行きました。実際その場所は、東京でいうなら多摩センターとか橋本あたりの丘陵地帯的な場所、大きな学校の敷地やそれに伴う研究施設、またそれに関係した施設がどんどん出来たことで周りに高層マンションも立ち並び、一つの近代的な街を形成した…そんな感じです。
公共のバス停のすぐ前にあって周りはこんな感じの高層マンションです。きっとよくテレビに出ていた数年前はもっと素敵だったんでしょうね。実際訪れてみるとオリジナルの絵が劣化したのか保存が悪かったのか、あのよく見たお爺さんの描いた絵はベニヤで覆われ上から似せた絵が描かれているように見えました。色味は生ペンキなので同じようですがいかにもタッチが違う。どうしてきちんと保存しなかったんだろうと不思議になりました。
この面は多分オリジナルです。昔はきっとこんな感じだったのでしょう。台湾は観光都市。デザイン企画能力も高いのにここはとても残念でした。
これは一番の成功例・宮原眼科
台中にある宮原眼科は、1927年（昭和2年）に建てられたそうです。当時は日本人の眼科医・宮原武熊氏が開業した本物の病院、戦後、宮原医師が日本へ帰国した後は国民党政府によって管理され、閉鎖後は数十年間そのまま建物だけが残されていましたがこの歴史的な建造物を、パイナップルケーキで有名な日出グループがリニューアルし、スイーツ店「宮原眼科」として台中を代表するスイーツ店に育てました。日中の歴史にも深く関わるこの場所は台湾を訪れる全ての観光客特に日本人の憧れの訪問地。映えスポットになっています。つまりいつ行っても混んでいます。意外とゆっくりなのは２階のレストランくらい。台湾にはこうした古い歴史的に価値のある民間の建物を行政と協力し、整備改修することで再発展の基地として行く、そうした場所が多々あります。日本にもこうした場所がありますが規模と完成度がだいぶ違う。このようなリサーチ・企画・デザイン力を参考にして欲しいものだとつくづく感じます。この試みについてはhttps://akushu-taiwan.com/isshinkimura_townplanning2-2/にステキなわかりやすい解説がありますのでぜひご覧になってくださいませ。ちなみに有名なアイスクリーム屋さんんも9時過ぎにはこの通り。ちなみに短気な私は断念しました！
しかし台湾は心豊かで優しい人が多く、デザイン企画力にあふれ、インフラも整い、街に活気がある、そんな印象。でもよく見てみるとそこここに路上生活者もいるし、廃墟？と思えるビルもたくさんある。コロナの影響がまだ残っているのか昔からこうした一面があるのかはよくわからないが、列車やバスに乗って街を移動すると、こうしたことにも気づくことが多い。これも一つの台湾だし、他人事ではない気がする。きっと日本に来る観光客の皆さんもちょっとしたところで意外な側面を目にしているんだろうな。
台湾の夜は早い
街中サイトシーンで1日過ごし、夜は飲みに行こう！と話し合ったのですが台湾の夜はなかなか大変です。何が大変て、夜が早い！つまり店が閉まるのが早いんです。特にローカルタイプの店は7時過ぎには閉まり出す。純然たるご飯屋さんや弁当屋さんでもいいとこ8時まで。夜中まで飲んで騒げる東京人には、も〜うびっくり。夜市でさえ9時くらいまで。熱炒（台湾居酒屋）だけが少し遅くまでやってるらしいが、どれがご飯屋さんでどれが熱炒か分かりにくい。ご飯やさんにはお酒は置いていないのだ！この日は疲れたし、時間も遅く8時過ぎ、通りをふらついても熱炒は見当たらないし、ということで近くにあったライブハウスへ。時間が遅いのかこんなもんなのか私たち以外は地元のカップル風の方が１組のみ。とりあえずビールとステーキなど取り急ぎ注文。あ〜飲めた、冷たいビール。期待薄のライブハウスだったが、日本人の私たちを気遣ったのか、ビギンの曲やら一青窈やテレサテンなどを披露してくれた。リクエストしたわけじゃないのにその心遣いにちょっと感動。お肉も美味しくてまた感動。こうして夜は更けていきましたとさ。
